自宅で手軽にムダ毛のケアができる「家庭用光美容器」（一般通称：家庭用脱毛器^※）は、脱毛サロンへ通うのに抵抗がある方や、通い続けたくない方、通う時間がない方に選ばれているムダ毛のケア方法です。

近年では各メーカーから高性能な家庭用光美容器がどんどんリリースされていて、市場は激戦状態。どの機器を選べばいいのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、自分に合った家庭用脱毛器の選び方と、簡単に使えて最大限の効果が期待できるおすすめの光美容器を紹介しています。

他にも、家庭用脱毛器の正しい使い方やよくある質問、「家庭用の脱毛器は本当に効果があるのか？」についてもわかりやすく解説していますので、家庭用脱毛器をご検討の方はぜひ参考にしていただければと思います。

家庭用脱毛器の仕組み・効果は？

「家庭用光美容器」（通称：家庭用脱毛器）とは、脱毛を目的として自宅で使用できる電気機器のことを指します。

自宅で使用するムダ毛ケア用の機械にはフラッシュ式、レーザー式、熱線式、ローラー式、高周波式などさまざまなタイプがありますが、現在の主流は下記の3種類です。
①フラッシュ式、②レーザー式は特殊な光を毛根に当てて「生えてくる毛を弱らせて徐々に薄くしていく」方法をとるのに対して、③ローラー式は物理的に毛を抜く脱毛方式です。

フラッシュ式・レーザー式・ローラー式の違い

	①フラッシュ式光美容器	②レーザー式光美容器	③ローラー式
特徴	脱毛サロンで使用される機械と同じタイプ。出力は家庭用に低めに設定されている	医療脱毛で使用される機械と同じタイプ。出力は家庭用に低めに設定されている	毛をからめとり、引き抜く
痛み	弱い	やや強い	毛が抜ける痛みがある
使用感	使い続けることで一時的な除毛減毛、抑毛・制毛を目指す	使い続けることで一時的な除毛減毛、抑毛・制毛を目指す	一時的に毛は無くなるが薄くはならない

ローラー式は安く購入できたり、広範囲の毛を一気に引き抜けたりとメリットも多い一方で、あくまで毛を抜くだけにとどまるため一時的なケア用の機械です。

このページでは、使い続けて毛を薄くする効果を目指す①フラッシュ式、②レーザー式の光を使用した家庭用光美容器を中心に解説しています。

仕組み

フラッシュやレーザーを用いた家庭用光美容器は、光を利用してムダ毛にアプローチします。

黒い色素（メラニン色素）に反応する特殊な光を当て熱エネルギーを発生させ、その熱によって毛根にダメージを与え、毛を作り出す機能を弱めて抑毛・制毛を目指す仕組みになっています。

また、家庭用光美容器はあくまで毛根や毛乳頭にダメージを与え弱らせるだけで、永久脱毛の効果は認められていません。

フラッシュ式とレーザー式の違い

フラッシュ式は別名IPL脱毛（インテンス・パルス・ライト脱毛）とも呼ばれ、さまざまな波長の光を複合的かつ放射的に照射するのに対し、レーザー式は単一の波長の光を増幅させて照射します。

	フラッシュ式	レーザー式
光の性質	複合的かつ放射的な光	単一の波長の光を増幅
パワー	弱め	強め
効果	マイルドで優しい効果	集中的な効果
痛み	感じにくい	フラッシュ式よりも感じやすい
範囲	広範囲	狭範囲
スピード （全身照射にかかる時間）	15分～60分	2時間以上
特徴	エステ脱毛で使用される方式 ※ただし出力はかなり低い	医療脱毛で使用される方式 ※ただし出力はかなり低い

フラッシュ式よりもレーザー式の方がパワーが強いため、減毛や抑毛の効果がより期待できるとされていますが、そのぶん肌への負担や痛みも大きいです。

また、レーザー式はフラッシュ式に比べると狭い範囲にしか照射ができないため、広い範囲のケアには時間がかかってしまうというデメリットを持ちます。

エステの光脱毛と効果は同じ？

エステ脱毛は研修を受けたエステティシャンが、業務用の機器を用いて行っています。

同じパワーを持つ機器を家庭で使用した場合のトラブル発生を避けるため、家庭用光美容器は出力が低く設定されています。

そのため、家庭用光美容器にエステ脱毛と同等の効果は期待できません（もちろん、通常のエステ脱毛と同じく、家庭用光美容器での永久脱毛はできません）。

永久脱毛について詳しくみる

脱毛器の選び方は？後悔しないためのポイント

家庭でムダ毛ケアをする目的でつくられた光美容機器は、継続的な使用で効果が期待できるものです。続けやすさを第一に選ぶと後悔が少なくなります。

家庭用脱毛器は、一度使用しただけで効果が期待できるわけではなく、続けることで抑毛・制毛を目指します。

優れた機器を選ぶのはもちろんですが、なによりも使いやすく、続けやすい機器を探すのがポイントです。

いくら性能が優れている機器であったとしても、痛みが強かったり、ケアに時間がかかってしまったりすると使用が億劫になって使う頻度がどんどん低くなりますし、メンテナンスに費用が必要以上にかかるものも手が遠のく要因になってしまいます。

ムダ毛のケア方式を選択する

現在、家庭用光美容器の主流は「フラッシュ式」です。「レーザー式」はパワーが強い反面、痛みを感じやすく照射範囲が狭いため、全身のケアには向いていないデメリットがあります。

	フラッシュ式	レーザー式
特徴	痛みは感じにくく、広範囲に照射できる。機器の選択肢が多い	フラッシュ式に比べて痛みは感じやすく、照射範囲が狭い。機器が限られている
スピード (全身照射にかかる時間)	15分～60分	2時間以上
こんな方におすすめ	・全身に脱毛したい方 ・スピーディーに脱毛したい方 ・費用を抑えたい方	・限られた範囲のみ脱毛したい方（ワキのみ、顔のみ、ヒゲ脱毛など） ・パワーを重視したい方 ・痛みに強い方

冷却機能付きタイプが使いやすい

これまで、サロンの機械のように冷却機能がついている家庭用光美容器はなかなかなく、とてもめずらしいことでした。

でも、最近では脱毛サロンが家庭用に美容器を開発したり、監修したりするケースが増え、冷却機能がついた家庭用光美容器の選択肢がぐっと増えました。

冷却機能があると痛みも感じにくくなり、使用前後に保冷剤でいちいち肌を冷やす手間がなくなるため、とても使いやすく＆続けやすくなります。

これから家庭用光美容器を購入する方は、ぜひ冷却機能付きタイプを選んでみてください。

使用可能部位を確認する

脱毛機器によって使用できる部位に違いがあります。特に「Iライン」「Oライン」は機器によっては使用できません。

また、顔への照射範囲も「鼻から下のみ可」「スキンテストを行えば可」といった決まりがそれぞれの機器で異なります。

値段は1ショットあたりの価格で比較する

値段は最も重視したい点のひとつだと思います。本体の値段だけを見て安い・高いと判断するのではなく、1ショットあたりの価格を比較してみましょう。

1ショットあたりの価格以外にも、将来的なランニングコスト、いわゆるコスパを見据えて判断したい方は下記の点も合わせて検討しておくと良いでしょう。

カートリッジの有無とカートリッジの値段	本体を買い替える場合とカートリッジを変えた場合では値段の移り変わりはどうか、どれくらいの期間使い続けることを想定しているか
照射範囲を想定した金額	全身脱毛の場合に何ショットかかるかを算出。1ショットあたりの値段を参考に全身脱毛1回にかかる値段を算出してみる

家庭用の脱毛器おすすめランキング5選

Vライン使用可 顔使用可　トリア・パーソナルレーザー脱毛器

トリアの特徴

業務用レーザー脱毛器開発者たちの手により生まれた、ダイオードレーザー採用の「トリア・パーソナルレーザー脱毛器」。

創業者はダイオードレーザーの発明家で、トリアのレーザー脱毛器シリーズは世界で累計販売台数500万台を突破（2018年時点）しています。

フラッシュ式光美容器の出力値平均が2～6ジュール/㎠程度なのに対して、トリアは1㎠あたり最大22ジュールと大きな差があり、圧倒的なパワーが魅力です。

ただし、ピンポイント照射仕様のため広範囲のムダ毛ケアは得意ではありません（照射できる部位はワキ、ビキニライン、背中、腹部、腕、手や指、足の甲や指、口周り[鼻より下部分]です）。

また、パワーが大きいため痛みも感じやすくなります。

多少痛みが強くても、狭い範囲のムダ毛ケアをしっかりとしたい方や、脱毛に通ったけど数本残っているところがあり、ピンポイントで照射したい方にも向いている美容器です。 こんな口コミが多い

商品仕様・スペック

商品名	トリア・パーソナルレーザー脱毛器 4X
メーカー名	トリア・ビューティ・ジャパン
原産国	タイ
本体価格	4万9800円
脱毛方式	レーザー式 コードレスタイプ
使用頻度	2週間に1回 3ヶ月の使用で効果を実感
使用可能部位	全身 顔：〇(鼻から下のみ) Vライン：〇 Iライン：✕ Oライン：✕
出力値	1㎠あたり最大22ジュール
最大照射回数	なし 電池の寿命が尽きるまで使える
カートリッジの有無 カートリッジの値段	なし
1ショットあたりの値段	ショット数に制限なし
回数の目安や所要時間	ワキ片方：100回(4〜5分) ビキニライン片方：200回(8〜10分) 鼻の下：25回(2〜3分) 太もも片方：600回(25〜30分) 膝下片方：600回(25〜30分)
その他 (オプションやアフターフォロー)	・男性の剛毛にも対応 ・照射カウンター付 ・2年間保証付 ・30日間返金対応

本体重量	約584g	照射口面積	直径1㎝の円形
出力調整機能	5段階	照射間隔	記載なし
連射機能	なし	冷却機能	なし