旅行や出張時に重宝するボストンバッグ

ボストンバッグは、一般的に底が長方形でマチ幅の広いバッグのことをさします。アメリカ・ボストン大学の学生が使っていたバッグから、その名が付いたとも言われています。大容量のサイズ感に加え、開口部が大きく開くので荷物が取り出しやすいのも利点。ジップで開閉できるため車や飛行機などの乗り物にも積み込みやすく、主に旅行や出張、ゴルフなど荷物が多いときに使用されます。ですが、もちろん小ぶりのサイズを選べば普段のコーディネートに取り入れることも可能です。

1つじゃない？ ボストンバッグの種類について

ボストンバッグにはいくつかの形状や素材が存在しており、同じ名称でなくても、ボストンバッグの一種とされているモノもあります。まずは自分にどんなタイプが合うかを把握するべく、ボストンバッグの種類と違いを覚えておきましょう。

タイプ1：旅も着こなしもワンランク上に導くオールレザー製ボストンバッグ

その重厚な佇まいが魅力のオールレザー製ボストンバッグ。最近は趣向を凝らして軽量化させたモノもありますが、ほかの素材に比べると若干重めです。しかし、それ以上にレザーならではの高級感が最大の長所でしょう。ちょっと大人な旅を楽しみたいときなどは、気分を大いに盛り上げてくれますよ。

タイプ2：軽さとすぐれた機能が魅力のスポーツバッグ

そもそもスポーツバッグは、運動用品を運ぶために使われるバッグのこと。ナイロンなどの機能素材を採用しているモノが多く、見た目も持ち味も軽快なのが売りです。アクティブな印象が強いですが、シンプルなデザインを選べば旅行や普段使いにも対応してくれます。

タイプ3：大容量のサイズ感とタフさが売りのダッフルバッグ

ダッフルバッグは水兵や船員が私物を入れるバッグをさしますが、現在は円筒型でハンドルの付いたモノが多く、スポーツシーンで用いられることが多いです。アメリカンフットボールやアイスホッケーの選手が愛用していることから、ジムバッグと呼ばれることもあります。主に旅行やスポーツの遠征などで使われる、実用性の高いバッグです。

普段使いで選ぶなら。ボストンバッグのセレクトポイント

せっかく買ったバッグがタンスの肥やしにならないように、選ぶ際のポイントを洗い出しました。ボストンバッグの種類に関係なく、重要視したい点はこの3点です！

ポイント1：用途に合わせたサイズ選びが最重要

ボストンバッグ選びで最も重視すべきなのはサイズです。大は小を兼ねると言いますが、普段使いするのに大きすぎるのは考えもの。電車移動の際などにもじゃまになってしまいます。どんなシーン・用途で使いたいのかを明確にすると、サイズ選びもしやすくなりますよ。

ポイント2：個性的ではなく、シンプルなデザインが万能

ただでさえ大きくて存在感があるのに、主張が強いデザインだとコーディネートに組み込みにくいもの。幅広い着こなしに取り入れることを考えると、デザインはやはりシンプルがベスト。色数が抑えめで、外ポケットも控えめなモノがベターです。汎用性がグッと高まりますよ。

ポイント3：ショルダーストラップ付きの2WAYだとなにかと便利

たとえば旅先で荷物が増えたとき、あると重宝するのがショルダーストラップ。肩にかけられるのとそうでないのでは、負担が大きく変わってきます。いざというときのために、ショルダーストラップ付きを選ぶといいでしょう。

タイプ別に紹介。ボストンバッグの人気ブランドはコレ！

先ほどは3タイプに分けて種類をご紹介しましたが、ここからは上品な雰囲気の漂うモノと機能的でスポーティーなモノの2タイプ別におすすめをピックアップ。使用するシーンを想定して、自分にぴったりなボストンバッグをチョイスしてください。

▼人気ブランドから厳選。上品顔のボストンバッグ

デザインや素材に品のあるボストンバッグは、着こなしの格を上げてくれる効果があります。大人におすすめの上品顔のモデルは、きれいめコーデとも好相性です。

ブランド2：レスポートサック

1974年にニューヨークで創業したレスポートサックは、ナイロン製のバッグで世界的な人気を集めてきたブランド。ボストンバッグの種類は多く、そのなかでもビッグサイズの定番品が「ラージ ウィークエンダー」です。ダークトーンを選べば、スポーティーになり過ぎずシックな印象に。見た目より軽量で、実用性もハイレベルです。

ブランド3：タトラス

カジュアルになりがちなナイロン素材のボストンバッグも、タトラスの「ミスア」のように上品なツヤ感のあるタイプなら大人顔。さらにリッチなロゴプレートに、ロゴ入りのショルダーストラップやバックルなど繊細なディテールが格上感を演出してくれます。また、40Lの大容量でありながら軽量で丈夫な素材のおかげで、長めの旅行やゴルフなど荷物の多いシチュエーションでも重宝すること間違いナシ。

ブランド4：ロウワーケース×ポーター

数々の出張や旅行をこなしてきたクリエイティブディレクターの経験を基に、極上のトラベルスタイルを提案するロウワーケースとポーターのコラボバッグ。無骨な雰囲気のオリーブを2トーン組み合わせ、シックでありながらさらりとメリハリのある表情を出しています。さらに特筆すべきは、トランクのように開口部がフルオープンになる仕様。荷物の出し入れが楽なうえに、中はキルティングの裏地と荷物を押さえるストラップまで付いているので、ジャケットなどの持ち運びもスムーズ！

ブランド5：アニアリ

革製バッグを得意とする日本のバッグブランド、アニアリ。こちらの1品は、極限まで薄くすかれた新開発のシュリンクレザーを用いることで、オールレザー製の大ぶりボストンバッグとは思えないほど軽い持ち味を実現しています。ダブルファスナーや底鋲など、使い勝手もきちんと考慮したディテールもポイント。ライニングに使用したカモフラ柄が、開閉時のスタイリッシュなアクセントになっています。

ブランド6：イルビゾンテ

イタリア・フィレンツェ発のイルビゾンテは、時間とともに変化していくエイジングが楽しめるレザーバッグや革小物が人気。このボストンバッグもオールレザー仕様です。旅にも対応する大容量がポイント。シンプルな面持ちの中、スタッズ、ジップ、南京錠がさりげないアクセントとしてきいています。メタル製の底鋲が付属しているので、地面に置いてもOK。

ブランド7：アネロ

男女問わずに高い人気を誇るバッグブランド、アネロが手掛けるこちらの「トラック ボストンバッグ」は、普段使いの大きめバッグとして、もしくは旅のサブバッグとしてなど、さまざまなシーンで使える万能派のボストンバッグ。というのも、荷物の量に応じてボトム部分のファスナーを開き、スペースを拡張できるというスグレモノだからです。これなら旅行先でお土産が増えてしまった……なんてときにも便利ですね。背面にはキャリーハンドルに付けられる面ファスナーも付いており、トランクとセットで持つときにズレにくいのも◎。

ブランド8：ファイブスラッシュ

1940年に創業した老舗バッグメーカー・松下ラゲッジとの共同企画。シックな印象を振りまくマットブラックのポリエステル生地は、耐久性にもすぐれておりヘビロテだって余裕でこなせます。しかも、バックパックとしても使える2WAY仕様ですから、シーンに応じた使い分けが可能。フロントにはブランドアイコンのスラッシュマークが入っており、ワントーンデザインの中でほどよいアイキャッチとしてきいています。

ブランド9：ミスターオリーブ

レザーアイテムにも定評のあるミスターオリーブ。同ブランドのバッグシリーズの中で、最も大きいモデルがこちらです。無骨で男らしいシュリンクレザーが、ワントーンでシックにまとめられたバッグの存在感を引き立てています。さらに、このレザーは撥水機能を備えているため、オールレザー製ながら雨に濡れてもケアが楽なんです。ファスナープルにあしらわれたフリンジが、シンプルなデザインの絶妙なポイントに。

▼使い勝手のよさはやっぱり魅力。スポーツ系ボストンバッグ

軽い持ち味とすぐれた耐久性・機能性が魅力のスポーツ系ボストンバッグ。あまりにもスポーティーなルックスだと普段の着こなしに取り入れにくいので、あえてシンプルかつモダンなモデルをピックアップしました。

ブランド10：ハーシェル

2010年デビューながらもアメリカ・NYなどのストリートシーンで支持され、世界的にブレイクを見せているバンクーバー生まれのバッグブランド。ドラム型で収納力が高いボストンバッグはむだな装飾のないシンプルなデザインです。たっぷりとしたメイン収納部分に加え、サイドにはジムや旅行での使用を想定してシューズを独立して入れられるポケットを設けるなど、実用性・機能性ともにすぐれています。

ブランド11：グレゴリー

1977年にアメリカ・サンディエゴで創業したアウトドアバックパック界の名門・グレゴリーからは、普段使いにも1泊旅行にもちょうどいい、40L容量の「サプライダッフル40」をご紹介。特筆すべきはそのタフネスさで、負担がかかりやすいボトム部分にはナイロンの約38倍の強度を誇るケブラー強化ファブリックを駆使しています。着用しやすさを考慮し、持ち手にはパッド入りのハンドルラップをセット。脱着式ショルダーストラップが付属するので、肩掛けでの着用もOKです。

ブランド12：ザ・ノース・フェイス

人気ブランドから1986年に誕生したロングセラーモデル「ベースキャンプダッフル」がリニューアル。ポケットを追加してショルダーハーネスなどの細かな部分を改良し、より使いやすく、収納しやすく進化させています。メインコンパートメントの開口部はU字型で、荷物の出し入れが容易。リュックとして使える2WAY仕様も便利です。素材は1,000デニールのTPEファブリックラミネートなので強靭！

ブランド13：プーマ

スポーツブランド、プーマの中でも、大人っぽく品のよさのあるスタイルが際立つゴルフウェアコレクション。そのなかの1つであるボストンバッグは、スクエア型のシルエットが特徴です。35Lのメインコンパートメントに加えて、フロントにもサイドにも小物が出し入れしやすいポケット付き。黒×ネイビーの落ち着いた迷彩柄の中に配されたイエローのアクセントが、さりげない洒落感をアピールします。

ブランド14：ナイキ

多くのスポーツブランドがボストンバッグをリリースしていますが、当然ナイキも多数のアイテムをラインアップ。これは、ドラムバッグとも呼ばれる形状の定番的なダッフルバッグです。デザインはレトロですが、カラーリングがモダン。おなじみのロゴと白いラインが映えています。

ブランド15：アディダス

もちろんアディダスからもさまざまなボストンバッグが登場しています。そのなかでもスタイリッシュなデザインなのがこちら。実はゴルフ用で、背面の底部分にある大きなジップポケットに濡れたシャツやタオルを入れられます。また、同じく背面側の大きなスリーブにはノートPCやタブレットPCを入れられて普段使いにも便利。

ブランド16：リーボック

大容量かつリアルなスポーツテイストが魅力の、ベーシックなロゴ入りダッフルバッグ。昔ながらの定番アイテムでありながら素材はリサイクルポリエステルを採用しており、きちんと現代的でサステナブルな姿勢も備えています。着替えやシューズなどを無造作に放り込めるワイドな開口部に、ドリンクやスマホなどの小物を入れておけるサイドポケットと、アクティブな1日を過ごしたい大人にもってこい。黒ワントーンにロゴをあしらっただけのミニマルなデザインも魅力で、これならスポーツジムから旅行までコーデのじゃまにならず持ちやすいはず。

ブランド17：バッハ

ヨーロッパブランドならではの小粋なデザインが光るバッハ。こちらは「ドクターダッフル」という名前のとおり、昔の医師が往診の際に使っていたバッグの開閉方式をイメージしたモノです。ワンタッチで開閉でき、そのままの状態をキープできるので荷物の出し入れやパッキングが楽ちん。また、たっぷりとした容量ながらサイドにもジップの開口部があるので頻繁に出し入れするものがあっても安心です。素材には丈夫さが魅力のコーデュラナイロンを使用し、背面にはバックパックハーネスも装備。荷物の重さや内容によっては背負って持ち運ぶこともできるという2WAY方式が便利です。

ブランド18：ビームス ゴルフ

底面に独立したシューズポケットが設けられているので、ゴルフはもちろん、ジムや旅行バッグとしても活躍。開口部が大きく開いて荷物の出し入れがしやすいように、メインコンパートメントのファスナーを斜めに配しているのもポイントです。主張控えめに施されたブランドマークが、シンプルなデザインのさりげないアクセントとしてきいています。